2025年2月13日、毎日新聞社とスポーツニッポン新聞社によって設立された国内最高峰の映画賞「毎日映画コンクール」は1946年(昭和21年)、日本の映画産業の振興に寄与し、国民に映画の楽しさを広く伝える事を目的に出来た賞です。
今回は、第79回の賞の贈呈式をレポートします。
最初に、来賓からの挨拶があり、贈呈式では、以下の賞の発表と贈呈式が行われました。
ドキュメンタリー部門は「映画 〇月〇日、区長になる女。」ペヤンヌマキ監督が杉並区の区長選のドキュメンタリーを制作され、自分も動くことが大事と話していました。アニメーション部門は「私は、私と、私が、私を」伊藤里菜監督は、大学の卒業制作で作られた作品で、今回の受賞を喜ばれていました。
作品部門 海外映画ベストワン賞は「オッペンハイマー」クリストファー・ノーラン監督では、出席した担当の方から、無事に上映されて良かったと反していました。
スタッフ部門は、録音賞は「十一人の賊軍」浦田和治さん、音楽賞は「悪は存在しない」石橋英子さん、美術賞は「箱男」林田祐至さん、撮影賞は「十一人の軍属」池田直矢さんらが受賞され、それぞれの分野のスペシャリストが、長年の業績が評価されたことが嬉しいと話していました。
脚本賞は「悪は存在しない」の濱口竜介さんは自分の賞もそうだが、音楽賞が受賞で来たのが嬉しいという話や、多くの方のお陰と話していました。
監督賞は「夜明けのすべて」の三宅唱監督は、賞がないスタッフもたくさんいたと話し、良い現場と良い作品の両立をして作品を作りたいと話していました。
TSUTAYA DISCAS映画ファン賞は、日本映画部門「夜明けのすべて」三宅唱監督らが受賞されていました。外国映画部門「インサイド・ヘッド2」ケルシー・マン監督ら(代理でディズニージャパンの佐藤ゼネラルマネージャー・スタジオ(日本))が、発表されていました。佐藤さんは、去年の洋画で一番見られた映画という事で、夢と魔法を届けていきたいと話されていました。
俳優部門では、スポニチグランプリ新人賞は「ぼくのお日さま」で演じた越山敬達さんは歴史ある賞を受賞出来て嬉しいと話し、助演俳優賞「ぼくのお日さま」で演じた池松壮亮さんは「ぼくのお日さま」で真実の声を届けていきたい。助演俳優賞は「一月の声に歓びを刻め」で演じたカルーセル麻紀さんは「私が3歳の時からある賞で、ほとんどの映画を見てました。ジェンダーレスで初めて受賞したのでは?」と話すと、そろそろ終活の話を妹さんとされ、「戒名などはいらない。これ(トロフィーを)位牌にして」と話していました。主演俳優賞は「正体」で演じた横浜流星さんは映画界に貢献したいと話されていました。主演俳優賞は「あんのこと」「ナミビアの砂漠」で演じた河合優実さんが選ばれましたが、仕事都合で授賞式に参加出来ないという事で、「あんのこと」「ナミビアの砂漠」の監督が、河合さんの良い所を話していました。
作品部門では、日本映画大賞は「夜明けのすべて」で三宅唱監督の作品が選ばれました。「スタッフ全員が受賞出来たことが嬉しい。」と先ほどの監督賞は控えめでしたが、今回は喜びを爆発させていました。
賞が贈呈される前に、主催者挨拶で、毎日新聞社代表取締役社長執行役員の松木健氏から、毎日映画コンクールについての挨拶があり、イベントが終わりました。