12月12日から22日まで、東京・浅草にある浅草九劇で舞台「杏仁豆腐のココロ」が上演されています。今回の舞台では、「杏チーム」と「仁チーム」の2チームに分かれ、公演が行われています。
舞台「杏仁豆腐のココロ」は何百回も公演されている事や、海外でも演劇大学で教科書に載るほどのものなので、物語についてのクオリティは、日本と同じような文化を持つ国々からもお墨付きを得ていると思います。
今回の舞台「杏仁豆腐のココロ」については、2000年くらいのクリスマス・イブを舞台に物語が展開されます。物語が作られた頃より深刻になっている社会問題や、小夜子(女)と達郎(男)のお互いを思っていたから故のココロのすれ違い、その他ありますが、推奨年齢としては、30歳以上が見ると、現実とすり合わせて、深く作品を楽しむことが出来ると思います。20代は見ても良いと思いますが、「これが大人か…」と思う感じで、現実主義者になってしまうかもしれないので、あまりお勧めしません。
作品としては、コメディだと思いますが、喜怒哀楽のジェットコースターで、会場は約100人の会場で、観覧しに行った回については、キャスト陣は生声で演技をしていたので、空調を切っていましたが、普通に息苦しいと思う位、思いが重いと思います。
杏チームと仁チームではテイストが違うと思いますが、取材させて頂いた方の芝居については、指先まで宿る演技力に圧倒されました。杏チームは小夜子:村岡希美さん、達郎:浅野雅博(ヒトハダ)さん、仁チームは小夜子:高畑こと美さん、達郎:尾上寛之(ヒトハダ)さんがこれを熱演と言わなかったら、何が熱演?という位、良い意味で生っぽさがあったと思います。
今回の舞台は1舞台2人とキャストも少なく、舞台もステージ上なので若干広いのですが、6~8畳の部屋で展開されているのかな?猥雑な雰囲気がリアリティあるなと思います。
脚本・演出は、脚本が作られた方なので、これを超えるスタッフはいるのかな?とは思いました。