2024年8月9日から12日まで、大阪・東大阪の東大阪市文化創造館DreamHouse大ホールで、8月17日から8月25日まで、東京・大井にあるシアターHで、舞台『ブルーロック 3rd Stage』が行われます。
今回は、東京公演を前に行われたゲネプロについて、レポートします。
今回の舞台『ブルーロック 3rd STAGE』では、今までの中で、一番舞台らしい芝居のパートが長かったと思います。過去の2作品についていうと、どちらかというと、アクションプレイシーン(戦いもので言えば、「殺陣」で、キャラクター同士が競い合う場面)が多く、見ていて爽快感が強い作りだったと思いますが、今回の作品も、アクションプレイシーンについては、キャラクターが今から何を具体的に行おうとしているのかという説明がされた上(全部ではないですが)で、アクションプレイシーンをしているので、今までよりも作品への世界観への理解度と没入感が深まったと思います。
舞台『ブルーロック』シリーズでは、各回で特徴的な演出があり、1stは「傾斜の芝生を走る。(本当に走っているように見える。)」、2ndは「舞台が傾斜であり、基本的にサッカーは平面なので、後方の客席でないと、見難い。」のですが、「傾斜を設けたことで、最前列でも、舞台でのサッカーシーンが分かりやすくなって」いました。これは、演出家の方の工夫が伝わってきます。
今回の3rdでは、それに加え、サッカーのプレイ中のステータスがいつでも分かるようになっていたと思います。具体的に言うと、前方の人は真上なのでちょっと見にくく、記者は8列目で見たのですが、ギリギリ視界に入る感じですが、テレビで言えば、気象情報のように、サッカーのゲーム中などに上にテロップが表示される感じで、今、どちらに点数が入ってて、誰が点数を入れたのかという情報が流れ、情報量の多い舞台であると感じさせられました。
あと、この点数の表示に限って言えば、見ているとどのキャラクターがレベルが上なのかがなんとなく分かり、このキャラクターがキーになるキャラクターなのかな?というのもなんとなく分かってくると思います。
舞台『ブルーロック』シリーズに限って言うと、毎回、どういう演出が加わるのだろうかと楽しみにしながら取材に行っているのですが、毎回期待を超える内容に、作り手の作品に対する愛を感じさせられます。
物語については、原作を読んで行った方がより楽しめるのと、キャラクターが多いので、この演者がこの役を演じているというのを分かっていると、より楽しめると思います。
しかしながら、今回も言える事ですが、今回から見てもアクションプレイシーンの細かい演技とかは、他の作品では見られないと思うので、これを見るだけでも、百聞は一見に如かずで、是非見て欲しいと思います。
(公演時間:約1時間55分・休憩なし)
©金城宗幸・ノ村優介・講談社/舞台『ブルーロック』3rd STAGE製作委員会