レポート:「作家が出来るのは家族が理解してくれているから!」「今、もっと熱い文学ジャンルは『推理』だ!」第71回江戸川乱歩賞・第78回日本推理作家贈呈式レポート

2025年11月4日、東京・池袋にある「あうるすぽっと」で、第71回江戸川乱歩賞・第78回日本推理作家協会賞贈呈式が行われました。

贈呈式の前に、日本推理作家協会代表理事の貫井徳郎さん、後援団体を代表して、豊島区の天貝勝巳副区長、講談社の野間省伸社長、フジテレビジョンの清水賢治社長が、文学としての「推理」についての期待を述べられていました。

最初に第71回江戸川乱歩賞の贈呈式が行われ、「殺し屋の営業術」を執筆された野宮有さんが受賞されました。

野宮さんについては、今回は「推理」分野の面で新人なので受賞されましたが、野宮さんは既に別のジャンルでそれなりの実績を積まれていると言う事で、ご本人も言っていましたが、純粋な新人ではないと断られつつも、業界的には期待の新人と言う事なので、今後の活躍も楽しみという話も貫井代表理事からも話をされていました。

続いて、第78回日本推理作家協会賞贈呈式が行われ、長編は古泉迦十さん、短編は久永実木彦さん、評論を松江松恋さん、翻訳は白石朗さんが受賞されました。4人の作家の共通項は「推理・ミステリー」ですが、全員が口にしていたと思いますが、家族や出版社、スタッフ、理解者があってこその作家活動であり、最大の謝辞を述べていました。

また、賞については競争ではありますが、作家同士が尊敬しあっているから、鼓舞されて、伸びているのではないかという話もありました。

贈呈式が終わったのが20:00前だったので、帰りに本屋で受賞作を買う事は、今日は無理でしたが、作家陣の熱い思いはYouTubeでも配信をしていたので、見ていた方もいるかもしれませんが、日本のクリエイティブの力強さを感じさせて頂きました。

「推理・ミステリー」から「SF・ファンタジー」と、他のジャンルもカバーしていると言う事で、自分の想像力を試したいなら、日本の「推理・ミステリー」ほど良いものは無いのではないでしょうか。


第71回江戸川乱歩賞/第78回日本推理作家協会賞贈呈式
主催:日本推理作家協会
公園:講談社、フジテレビ、豊島区(乱歩賞)