令和7年12月17日、講談社の創立記念日でもある12月17日に令和7年度野間賞贈呈式「第78回野間文芸賞 第47回野間文芸新人賞 第63回野間児童文芸賞 第7回野間出版文化賞」の4賞の授賞式が行われました。
若手作家や、児童文学、文芸で活躍された人や、その年の文化の面で活躍された方など、とにかく文化に注視されている賞であり、民間では文化系というと、幅広さも取扱点数もトップクラスの賞だと言えるのではないでしょうか。
時間となり、贈呈式が始まると、講談社の野間社長が登壇し、一つ一つ、選定委員が選んだ賞を読み上げ、賞を贈呈していました。
受賞者については、名誉ある賞ということで、受賞者は全員出席されているのが印象的でした。
4賞について、各選定委員から講評が述べられ、野間文芸賞については「批評性」、野間文芸新人賞については、今年は豊作であり、審査委員も5つから2つに絞ったが、絞り切れず2つになった話や、野間児童文芸賞は幼年物とヤングアダルトと一つの賞に二つの分野が出来ていて、難しかったと話していました。
野間出版文化賞については、今年の話題をさらった映画「国宝」における原作への波及効果や、翻訳ものについても、川端康成の「点と線」の描写について、川端康成氏存命の時は、英語で持っていっても、文化の違いや、電車を使ったトリックも、海外は電車は遅れるものであり、あり得ないというのが、先人たちのお陰で、少しずつ理解され、自分たちでも展開されている話をされていました。
今年で50年の歴史に一つの区切りをつけるスーパー戦隊シリーズ(現在放送の日曜日午前9:30は新しいコンテンツが入るので、一部報道のように終わるわけではないです。)の50周年、男女、親子、日本を代表する特撮コンテンツの日を灯続けていきたいということや、何れ機が熟したときに、復活させたいと話していました。
本来なら受賞した作家の先生の話になるのですが、どの作家も苦労をしてきて、今回の賞が受賞出来たと言うことと、苦悩に苦悩を重ねたから出来た作品であり、生と死の隣り合わせであり、今は精神科がありますが、苦悩を精神科で解決しまうと、多分人間の苦悩に満ちた作品は出来て来なかったと思われるので、作家の人しか知りえない苦悩が、作品を作ってきていると思います。
最後に花束贈呈をして、終了しました。
受賞者
野間文芸賞 村田沙耶香 氏
野間文芸新人賞 鳥山まこと 氏
野間文芸新人賞 ピンク地底人3号 氏
野間児童文芸賞 斉藤倫 氏
野間出版文化賞 柚木麻子 氏
野間出版文化賞 吉田修一 氏
野間出版文化賞 李相日 氏
野間出版文化賞特別賞 スーパー戦隊シリーズ

